エンタメ系 小説新人賞 2023-2024

2020年11月7日

出版社枚数賞金
2/末文芸社文庫NEO小説大賞文芸社50枚以上大賞30万
 まだ新しい小説賞。なんと、枚数の上限がありません! 大長編小説も送れます! 文芸社さん自体は自費出版社として有名でしたが、じょじょに知名度が上がってきています。ジャンル不問で、本編に写真やイラストが入っていてもOK。注目を集めるならなんでもアリな賞という印象です。講評が文芸社さんのwebページに掲載されていますので、チェックを!
3/31小説すばる新人賞集英社200~500枚200万
 純文学の『すばる文学賞』と対をなすエンタメ系の賞です。とはいえ、純文学っぽい小説が受賞したこともあります。1000を超える応募原稿が集まる人気の賞です。そのわりに、最終選考は3作ほどで狭き門です。内容はバラエティに富んでいて、現代小説も時代小説も、ファンタジーもなんでもあり。キャラ立ちは求められますが、ディフォルメされたものよりも、等身大のほうが多い印象です。
7/2氷室冴子青春文学賞2万字~6万字20万円
 小説投稿サイト「エブリスタ」から応募することになります。第2回の「ブラザーズブラジャー」はライトな純文学風でした。選考委員が豪華です。
 青春をテーマにした作品を募集しています。純文学ほど固くない、青春の痛みや切なさを取り扱ったような作品が求められているように思います。
6/20オール讀物新人賞文藝春秋50~100枚50万
 歴史時代小説限定になりました。
 2018年よりweb応募受付開始しました。短編なのですぐに書籍デビューとはいきませんが、オールの受賞者は『松本清張賞』を取ったり、『直木賞』を取ったり、候補に挙がったりすることも多い印象です。短編、長編ともに書ける方には、オススメかもしれません。桜木紫乃さん、木下昌輝さん、柚木麻子さんはこの賞のご出身です。
6/30ポプラ社小説新人賞ポプラ社200~500枚200万
 前身はポプラ社小説大賞です。新人賞になってからは、代表格という作家さんはでていない印象があります。第7回(2017年度)の特別賞は、『「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。』が受賞し、ピュアフル文庫から発売されました。ポプラさんはライト文芸にも力をいれておられるので、青春ものやライトミステリーを書かれる方にはいいかもしれません。
6/30日経小説大賞日本経済新聞出版300~400枚500万円
現行受付が4月からになっています。ノンジャンルの賞です。第12回は歴史小説ですし、そのひとつ前は青春小説のようです。日本経済新聞社・日経BP共催です。
7/31小説現代長編新人賞講談社250~500枚 300万
 2019年より、〆切がお引っ越しとなりました。塩田武士さんや朝井まかてさんを輩出した賞です。2006年開始ですが、前身はたいへんに歴史ある小説現代新人賞(短編)です。短編時代にも、多数の有名作家さんを輩出しています。 応募数は上昇傾向にあり、なんでもありな印象。だって、2018年の奨励賞は掟破りのシリーズ物なんです。ぜひぜひ選評を読んでください。
8/31小説野性時代新人賞角川書店200~400枚100万
 受賞作なしという印象が強かったですが、最近はコンスタントに受賞しています。小説誌『野性時代』に合い、それでいて個性的でとがった作品が求められている印象です。いまのところ、1次の通過率は高いので、実力を試すにはもってこいの賞かもしれません。11回から『小説野性時代新人賞』と名前が変更。2020年の「化け物心中」は2020/1現在、作者Twitterによると「5刷り1万部」とのこと。
10/28女による女のためのR-18文学賞新潮社30~50枚30万
 締めきりが17時なのでご注意を! 女性しか応募できない珍しい賞です。R-18とありますが、途中から一般文芸になりました。大賞だけでなく、読者賞(賞金10万円)や 友近賞(賞金5万円)があります。短編ですが、ここから大成する女性作家さんはとても多いです。ぜひ一度チャレンジしたい賞ですね。
10/31松本清張賞文藝春秋300~600枚500万
 ミステリ小説と時代小説ばかりが受賞していましたが、2012年には阿部智里さんがファンタジーで受賞しています。当時はまだ20歳でした。ちょっと地味な印象の賞ですが、直木賞作家を多数輩出しています。時代小説を書かれる方は、ぜひともこの賞を狙っていきたいところです。
11/18角川春樹小説賞角川春樹
事務所社
300~550枚100万
 いまのところ大きく注目を浴びた受賞作は出てきていません。ちょっと地味な賞でしたが、第10回の受賞作品『童の神』(今村翔吾さん)は第160回直木賞候補です。ただこの方はすでにシリーズ作品を出版しておられたので、参考にしていいのか悩むところ。