十二国記 オススメの読み方
「十二国記」シリーズを簡単にまとめる
刊行順
講談社X文庫(少女系ライトノベル)で刊行され、人気があったため講談社版も刊行されました。その後、新潮社へ移り、続刊が刊行されることになりました。
はじまりは、『魔性の子』(1991年9月)で、新潮文庫から発売されました。その後、講談社X文庫で同じ世界観の中華風ファンタジー『月の影 影の海』が刊行されることになりました。
講談社版の刊行順
『月の影 影の海(上・下)』(慶国)
『風の海 迷宮の岸 』(戴国)
『東の海神 西の滄海』(雁国)
『風の万里 黎明の空(上・下)』 (慶国)
『図南の翼 』(恭国)
『黄昏の岸 暁の天 』(戴国)
『華胥の幽夢』(短編集)
新潮社版(新装版)の刊行順
『魔性の子』(エピソード0)
『月の影 影の海(上・下)』(慶国)
『風の海 迷宮の岸』(戴国)
『東の海神 西の滄海 』(雁国)
『風の万里 黎明の空(上・下)』(慶国)
『丕緒の鳥』(短編集・新潮社のみ)
『図南の翼』(恭国)
『華胥の幽夢』(短編集)
『黄昏の岸 暁の天』(戴国)
『白銀の墟 玄の月(1巻~4巻)』(戴国、最新刊。新潮社のみ)
シリーズ全てを読むつもりなら、講談社版の順番で読むことをオススメします。新装版で順番が入れ替わっているのが、『丕緒の鳥』ですが、短編集なので、『風の万里 黎明の空(上・下)が終わったあとなら、いつ読んでも大丈夫だと思います。『魔性の子』は最初に読むよりも、『風の海 迷宮の岸』の後か、『黄昏の岸 暁の天』の前のほうがいいかもしれません。
国ごとにまとめる
12の国のうち、作品のメインとして取り上げられた国(王と麒麟)は次の通りです。
慶国(王:陽子、麒麟:景麒)
雁国(王:尚隆、麒麟:延麒、六太)
恭国(王:珠晶、麒麟:供麒)
戴極国(王:不在→決定、麒麟:泰麒、蒿里)
他の国も出てきますが、メインストーリーとなっているのはこの4つの国になります。根底では繋がっているため、1巻から読んだ方がよいのですが、実は全巻読まなくても、国ごとに読むことができるシリーズになっています。
慶国 陽子が王となって、国を治める決意をする話
『月の影 影の海』(上・下 一旦完結)
『風の万里 黎明の空』(上・下 完結)
雁国 日本で国を失った尚隆が、雁国の王となる話
『東の海神 西の滄海』(完結)
恭国 12歳の珠晶が王になる決意をし、蓬山へ昇山(麒麟に目通り)する話
『図南の翼』(完結)
戴国(戴極国) このシリーズが一番長くなります。
『魔性の子』 日本を舞台にした泰麒(要)の話(一旦完結)
『風の海 迷宮の岸』 泰麒(おめでたい黒麒)の成長と、王の選定(一旦完結)
『黄昏の岸 暁の天』 王が行方知れずとなり、泰麒も日本へ。泰麒を呼び戻そうとする話。(続)
『白銀の墟 玄の月』 全4巻。『黄昏の岸 暁の天』の続編。行方知れずの王を探す話。(完結)
※『魔性の子』はかなり雰囲気が違います。最初に刊行された作品ではるのですが、『風の海 迷宮の岸』から読んでも大丈夫です(『魔性の子』を読まなくてもシリーズを読むことは可能だと思います)。
短編集(様々な国が登場)
『華胥の幽夢』『丕緒の鳥』
おすすめの(いろんな)読み方
シリーズ全てを読むつもりなら、講談社版の順番で読むことをオススメします。『魔性の子』はふんいきがかなり違いますので、『黄昏の岸 暁の天』の前をオススメします。が、どこで読んでも問題ないと思います。
陽子は登場率が高いため、『月の影 影の海』は読んだほうがよいと言われますが、この作品に関しては、読むのはちょっと辛い人もいらっしゃるかもしれません。というのも、「人外に選ばれた女子高生が、異世界転移して王となる話」(で想像するのとは違う方向へいくのですけれど)なので、前半部分で本を閉じるかたもいらっしゃるんじゃないかと。乗り越えて読んでいくと面白いのですけれど。
また、慶国シリーズは、ライトノベルの形を取っていますが純文学的なのです。「人間の嫌な部分」をものすごく描き出しています(他の作品も描いていますが、その比ではない)。そのため読者を選ぶ作品だと思います。慶国シリーズ(とくに『風の万里 黎明の空』)は素晴らしい作品なので本当にオススメなのですが、合わなかった人も、『東の海神 西の滄海』や『図南の翼』を読まれてはいかがでしょうか?慶国シリーズを読まずに(あらすじだけ読んで)、別の国へと飛んでも大丈夫です!
個人的にはやはり、慶国シリーズがオススメです。『月の影 影の海』→『風の万里 黎明の空』と読んでもOKですが、出版順を考えると、この間に、『風の海 迷宮の岸』と『東の海神 西の滄海』が入ります。ここまでで十二国記にはまったら、残りも刊行順に読んでください。『図南の翼』→『黄昏の岸 暁の天』→(『華胥の幽夢』→『丕緒の鳥』)→『白銀の墟 玄の月』 となります。括弧にしているのは短編集です。
まずは試したいという方は、『東の海神 西の滄海』、『図南の翼』の二冊がおすすめです。ファンタジーとしてまとまっていますし、1巻で完結しているので、まず手に取るにはよい本ではないかと。『東の海神 西の滄海』は尚隆のキャラクターがとても魅力的ですし、『図南の翼』も、主人公がわがままなのに芯の通ったお嬢さんでおもしろかったです。
また、メインの国ごとに読んでみるのもありだと思います。一旦完結にあなっている作品は、きりがよいところで終わっています。
『白銀の墟 玄の月』で、全ての物語に完結がついたことになりますが、戴国は全7巻(『魔性の子』は読まなくても話が分かるので、最低6巻)と長いですし、できれば先に慶国シリーズを読んでおいたほうがよいです。「十二国記」読むぞ! 覚悟して読み始めてください!
戴国を読むか迷っている方は、まず『風の海 迷宮の岸』を読むことをオススメします。これがだめなら手を出さないほうがいいです。『風の海 迷宮の岸』が気に入った方は、『魔性の子』を読み、これが合えば最後までいってください。このシリーズは各タイトルごとに雰囲気がものすごく違います。『風の海 迷宮の岸』の感じでラストまでいくわけではありませんのでご注意を。




