このラノ2020で1位! Unnamed Memoryのススメ!

このライトノベルがすごい2020単行本1位の作品です。

ちなみに、管理人は取り急ぎWeb版を読みました。というのも、Web版は完結済みですが、書籍版は第1部完までなのです。面白かったら止まらなくなるんだから、ということでWeb版へ!

確かにおもしろいです! ヒロインのティナーシャがかわいい。そして、王太子(後に王)のオスカーとの掛け合いも面白いです。ストーリーも展開が早くて飽きさせません。

どちらかといえば、古き良きライトノベルという作品。魔女と王と恋の物語です。バトルも多いのですが、基本的には恋愛小説だなと思います。

どんな作品か?

簡単な登場人物や設定紹介

オスカー
ファルサス国王太子(後に王)。唯我独尊のチートすぎる王子。魔法抵抗のある宝剣アカーシアを佩く。ティナーシャいわく、自分を殺せる唯一の人間。5歳のとき、父ともども「子を為すことが出来ない」呪いをかけられる。

ティナーシャ
青き月の魔女。時を止め、400年以上を生きる魔女。大陸最強といわれるチート。とにかく美しいらしい。塔に引きこもって暮らしていたが、オスカーの願いを聞き入れて1年間だけ彼の守護者となることに。

世界設定

魔法士が存在する世界。「魔女の時代」と呼ばれる今、5人の魔女が存在していた。5人の通り名は……。

『閉ざされた森の魔女』
『水の魔女』
『呼ばれぬ魔女』
『沈黙の魔女』
『青き月の魔女』

基本的には、一般的な魔法の出てくる異世界ファンタジー世界です。魔女はチート、王子もチート。魔法士は少なく(登場人物としては多いが)、魔王や魔物も出てくる世界。

世界設定は王道中の王道なので、これ以上説明のしようがない!? いわゆる一般的な、一昔前の王道異世界ファンタジー世界です。

ストーリー(第1部)

オスカーは幼い頃、「沈黙の魔女」によって子どもを作れない呪いをかけられた。年を経て大陸最強の「青き月の魔女」に解呪を願うため、彼女のいる塔を訪れる。

が、オスカーは持ち前のチートであっさり塔を制覇! 呪いは解けないが、女性に力があれば子どもを作ることが可能と聞いて、魔女に結婚を申し込む!

オスカーに連れられて、城へティナーシャがやってきたことで起こる出来事が描かれていきます。

祝祭で魔法士が殺された事件の真相を解いたり、媚薬を入れた犯人を捜したりなどの事件から、70年前にも王国を訪れていたティナーシャが逃した魔獣を倒したり、約400年前の婚約者が現れて戦争が起こったり、「呼ばれぬ魔女」との因縁の戦いがあったりと、クイックテンポで話が進みながら、オスカーがティナーシャに結婚を迫るという話です。

とにかく話がじゃんじゃん進んでいくので飽きません。また、オスカーとティナーシャがどうなるか、とにかく気になります。

ストーリーラインさえも王道なのですが、書籍Ⅲ巻のラストで物語が急に想像しない方向へ! このラストが賛否分かれそうです。好きな人は好きだと思いますが、苦手な人は苦手かもしれません。

(ネタバレのため、文字は背景色にしています)
オスカーと結ばれて幸せなティナーシャですが、彼女は約400年に婚約者ラナクから殺されかけます。ラクナはティナーシャの圧倒的な力を奪おうとしたのですが、それを制御できず、国自体が滅びてしまうのです。

過去にタリムリープしたオスカーは、彼女を苦しみから救いたいと、殺されかけたところを救ってしまいます。そして、彼は消えてしまうのです。

歴史が改変され、新たな歴史が作られていきます(本では「書き換え」とされています)。
(ネタバレ終わり)

ちなみに、書籍Ⅳ巻以降は「書き換え」のあと、またオスカーとティナーシャが結ばれるまでのさらなる「書き換え」の歴史になります(公式の帯に書いているからこれくらいはいいかな?)。

どこが面白いか!

本当に王道中の王道。キャラクターもわりと王道。ストーリーも王道。古き良き王道の世界なのです。

が、短編・中編的なストーリーがスピーディーに展開され、その上に「二人の恋の行方」と「過去の因縁」などのメインストーリーがしっかり乗ってきているのが素晴らしいです。二人がどうなるのか、世界はどうなるのかがすごく気になりますし、一つの物語に区切りがついてもすぐ次の物語が展開していきます。

とにかく飽きないのです!

また、Ⅲ巻の終わりが衝撃的で、ここまで読んだ人は、絶対にⅣ巻以降の展開(Webでは完結)が気になるはずです。続きを読み、さらにWebにあるサイドストーリーまで読むと、織りに織り込まれた世界設定に感嘆します。とにかく、まずはⅢ巻まで読んでください。

作家さんとか作品とか

書籍化の際のPNは古宮九時さん。Webでは、藤村由紀さんです。個人的には「なろう」ページよりも、個人のWebサイトのほうがオススメです。
「no-seen flower」
サイドストーリーまで含め、すべてが網羅されています!

『Unnamed Memory』は電撃文庫から刊行された『Babel』の過去ストーリーになるそうです。Webからの書籍化作品で、当時話題になりました。

『Babel』は全2巻。
Babel -異世界禁呪と緑の少女-
BabelII ‐剣の王と崩れゆく言葉‐
こちらは異世界転移のストーリーです。

『小説とかドラマって不思議だと思わない? 異世界でも言葉が通じるなんて』
ごく平凡な女子大生・水瀬雫は、砂漠に立ち尽くしていた。不思議な本を拾った彼女は気づけば"異世界"にいたのだ。唯一の幸運は「言葉が通じる」こと。
魔法文字を研究する魔法士の青年・エリクに元の世界の言語を教える代わり、共に帰還の術を探す旅に出る雫。しかし大陸は二つの奇病――子供の言語障害と謎の長雨による疾患で混乱を極めていて……。
自分に自信が持てない女子大生と、孤独な魔法士。出会うはずのない二人の旅の先、そこには異世界を変革する秘された物語が待ち受けていた。
「言語」と「人間」を描く、感動のファンタジー登場!

『Unnamed Memory』

『Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 』

「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません!」
永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端――魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。

『Unnamed Memory II 玉座に無き女王』

「その時は――魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」
契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とは――大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。

『Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て』

オスカーの呪いも解かれ、契約終了まであと三ヶ月。自分の心に迷うティナーシャの前に、新たな魔女の刺客が現れる。「呼ばれぬ魔女」レオノーラの狙いは、契約者であるオスカーの方で――。

『Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度』

「私と結婚してくれるんですか!」
「しない。どうしてそうなった」
呪いの打破を願って魔法大国トゥルダールを訪れたオスカーは、城で眠っていた一人の女を連れ帰る。解呪を申し出た彼女ティナーシャは、次期女王として圧倒的な力を持ちながら、なぜか初対面のはずの彼に強い好意を抱いているようで……。
新たになった大陸の歴史、名もなき記憶の上に、再び二人が紡ぐ一年間の物語が始まる。

まとめ

久々に懐かしいライトノベルを読んだなという印象を持ちました。今だからこそ逆に新しく感じるかもしれません。

個人的にはこの手の「書き換え」作品には、どうしたって「自分たちさえ良ければいいのか」と思ってしまうところがあります。作中でキャラクターたちがそれについて話をしているところがとても印象的でした(2019/12時点ではWebのみ)。

まずは第一部を読んでみてください!