SF・ファンタジィ 小説新人賞 2021-2022

2020年11月7日

出版社枚数賞金
1/11(前後)創元SF短編賞東京創元社40字×40行
10~25枚
 毎年少しだけ〆切が変わったりする不思議な賞。なお、2020年は1月12日締め切りでした。

 短編の賞で、受賞作は『年刊日本SF傑作選』に収録し、電子書籍化されます。すぐさま書籍デビューとはいきませんが、宮内悠介さんや高島雄哉さんなど、受賞作を含む短編集を出された方もいらっしゃいます。受賞作だけでなく、選考委員の名を冠した賞があるのも特徴。独自の世界観も、ハードなSFも受賞しています。カテゴリは確かにSFですが、かなり間口は広い印象があります。
3/31ハヤカワSFコンテスト早川書房100~800枚100万円
 2012年に復活しました(公募再開は2013年)。長さにこだわらずもっとも優れた作品に賞を与えるとあり、中編でも受賞すれば単行本化されます。伊藤計劃さん、円城塔さん、冲方丁さん、小川一水さんに続く新人を求めているとあります。小松左京賞が休止した今、ハードなSF長編を送ることができるのはここだけだと思います。
6/30日本ファンタジーノベル大賞新潮社300~500枚300万
 2017年に復活しました。復活最初の受賞作が『隣のずこずこ』。ファンノベらしいどこか変で、独特な世界観の小説です。ファンタジーノベルと謳っていますが、SFや現代小説なども受賞しており、なんでもありです。復活前は独特の作品が受賞していました。が、復活後はわりと読者受けのよい(ストーリー性・キャラ性の強い)作品が受賞している印象があります。ただし、第一回のずこずこさんはキャラ性は強いものの、わりと読み手を選ぶ作風だと思います。