小説家ってどのくらい稼げるの?

2020年11月11日本世界あれこれ

専業作家、つまり小説だけで食べていくには、どのくらい本が売れればいいのでしょうか。実は、一部を除き、作家というのは稼げる職業ではありません。
では、小説だけで食べていくためには、1年にどのくらい本を売らなければならないのか計算してみましょう。ただし、今回は「甘め」に計算をしていますので、実際の場合にはこれよりも厳しくなる可能性も高いです。

書籍の場合

1冊1500円として計算してみます。新人さんはもっと低い場合もあるようですが、印税はおよそ10%程度といわれていますので今回はこれで計算してみます。
1冊あたり、作家さんの手元に入るお金は150円。

1冊あたり部数印税
150円3000部450000  (45万円)
150円1万部1500000(150万円)
150円1万5000部2250000(225万円)

1万部を超えるのは売れている作家さんです。仮に、5000部刷って貰えて、年間3冊出したとしても、225万円です。書籍(ハードカバー)で、年間3冊も出版する方ってそんなにたくさんはいらっしゃらないですが・・・・・・。

文庫の場合

1冊あたり部数印税
60円3000部180000(18万円)
60円1万部600000(60万円)
60円1万5000部900000(90万円)

5000部刷ってもらって、年3冊出しても、100万円にもなりません。もし、印税率が8%ならば、さらに厳しくなります。ちなみに、15000部でも、8%ならば72万円です。

売れた場合

ほとんどの作家さんが、1作品数千部しか刷って貰えない現状ですが、売れれば(バズれば)おそろしい金額が入ってきます。

1冊あたり部数印税
150円5万部7500000  (750万円)
150円10万部15000000(1500万円)
150円50万部75000000(7500万円)
150円100万部150000000(1億5000万円)

文庫だったとしても、かなりの額になります。そして、ライトノベルのシリーズものだと全体が売れるのでさらに好循環

1冊あたり部数印税
60円5万部3000000  (300万円)
60円10万部6000000  (600万円)
60円50万部30000000(3000万円)
60円100万部60000000(6000万円)

ただし、10万部どころか、5万部超え、1万部超えも難しい、たいへんに厳しい世の中です。

そもそも年に何冊も出せません

新人賞を取っても、次作が出せるとは限りません。作家として食べていくには、年に何冊も書いて、それを出版して貰えなければいけないんです。まずそこに行き着くまでが大変です。そのうえ、本を出しても数千部がやっと。
作家だけでは食べていけないんです。

オンラインノベルからのデビューも増えましたが、1冊出したあとの確約はありません。本を出してもらえても、またオンノベの新人賞に応募している方、オンノベで連載している方がたくさんいらっしゃいます。
また、「新人賞をとっても仕事を辞めないように」と編集さんにいわれたという話もよくききます。
それほどに、作家として食べていくのは難しいんでしょう。

以前に比べて作家になる道は増えています。ですが、作家として食べていくのは、さらに厳しくなっているのが事実だと思います。