小説家になる方法1

2019年11月18日小説家になる方法

作家になるための方法はいくつかあります。今回は次の4つについて説明します。

自費出版という方法もありますが、今回は出版社の負担で本を出して貰える方法だけにしぼります。

新人賞を取ってデビューする

出版社が主催している新人賞を取る方法です。一番メジャーな方法かと思います。

賞金がわりと高めです(賞金のない賞もありますが)。ミステリ系では1000万を超える賞が二つ(乱歩とこのミス)もありますし、ライトノベル系も賞金がどんどんと上がってきています。

出版社の名前や、作家の名前、雑誌の名前がついたものが多く、出版社の威信をかけた大きな賞です。気合いが入っています。賞をとっただけで宣伝効果もありますし、なにより出版社が威信をかけて売り出してくれます。

2オンラインノベルの賞を取ってデビューする

オンラインノベルサイト(よく知らない方はこちらをどうぞ)で受賞することです。出版社が後援していますので、そこからデビューすることになります。
カクヨムWeb小説コンテスト第7回 ネット小説大賞など、各種ジャンルが一堂に会したコンテストが有名です。こちらは、複数の出版社が参加し、気に入った作品に手を上げるといった感じです。自分からこの出版社で!とはいえないようです。
逆に、1つの出版社が主催している賞もあります。こちらでご確認ください。

どちらも、オンラインで公開し、それにタグをつけて応募するという形が取られています。これまでの新人賞と違い、コンペ形式という印象が強いです。

受賞しても2作目が確約されていません。1の新人賞も確約はありませんが、担当さんがついて2冊目以降の話がでるところは多いようです。しかし、オンノベの場合、1冊きりというケースも多いようです。デビュー後も、オンラインで作品を発表し、賞に応募している作家さんは多いです。

オンラインノベルでスカウトデビューする

オンラインノベルで話題になると、出版社さんからスカウトされてデビューできます。『君の膵臓をたべたい』の住野よるさんもオンノベスカウトデビューですが、この方はちょっと規格外として取り扱いさせていただきます。

基本的には、ライトノベル(文庫・四六版)、少女向けライトノベルが多いと思います。マンガの原作としてスカウトされるケースもあるようですね。
書籍化後もオンラインノベルを残すケースも多く、読み比べができて楽しいです。

すでにたくさんのファンがつき、数冊分に充分な分量があるオンノベ作品は、シリーズ化されています。「オーバーロード」や「この素晴らしい世界に祝福を」など、アニメ化された作品も多いです。
一気に売れっ子作家の仲間入りをするチェンスです。出版社主催の新人賞受賞作よりも売れている作品はたくさんあります。
まずは、オンラインノベルで目立ち、読者を獲得することが大切です。書籍化される作品は、各サイトのランキング上位、または総合評価が高いものが多くなります。

もちろん、例外もあります。なろうさんで、書籍化についてのエッセイを上げている作家さんがいらっしゃいます。
冬木洋子さんのなろうページ 「340pt作品の書籍化体験記」

冬木洋子さん
Amazonの『Kindle Unlimited』のリストに入っていることもあるので、primeに入っている方はチェックを!

小説を書くことを楽しみ、仲間と交流し、書籍化できればラッキーというもの書きさんは、オンノベだけでスカウトメールを待つのもいいと思います。
是が非でも作家に!と思うもの書きさんは、オンノベと同時並行で、新人賞へも応募することをおすすめします。とはいえ、PV数が爆発的に多い場合やランキング上位にいる場合には、オンノベの更新に力を注ぐのもありだと思います。

編集者に拾われる

出版社、または編集者さんにコネがなければ難しいです。基本的には狙ってどうにかなるものではありません。
ただし、一部の新人賞には「拾い上げ」という制度があります。最終直前で落ちたり、最終で落ちた作品が、編集さんによって出版されるケースがあります。
よほどのコネがなければ、新人賞への応募、またはオンラインノベルの投稿をこつこつ重ねていくことが、一番の近道です。