批評(感想)がほしいのに相手が見つからない!

2024年5月25日小説家になる方法,小説投稿と通過

作品を読んで批評してほしい!とか、感想がほしいと思っている方、それから気の合う投稿仲間を作りたいと考えてる方は多いように思います。

チャットのほうでかき込みもありましたので、こちらにまとめてみることにしました(しばらくチャットを放置していたため、ご返事が遅くなり申し訳ありません)。

今回は、投稿仲間(グループ)についてまとめてみようと思います。

自分の経験や聞いた話がベースとなっていますが、グループによって千差万別だと思うので、管理人の一意見として読んでください!


なお、批評(感想)はべつにして、投稿者のグループはわりとたくさんあるんじゃないかと思います。

例えば、ラノベの作家の方達がデビュー前に『賞金で焼肉を奢りたい(仮)』(通称:焼肉会)といったグループを組んでらっしゃったのは有名だと思います。

自分の経験上ですが、ライトノベルは公募・Webともに活発なため、人数が多くわりと交流しやすいと思います。自分も最初に仲良くなったのはライトノベルの公募組でした。

投稿仲間(グループ)ってこんな感じ

①コミュニティ的な公募グループ

管理人は過去、リアル友達もいるようなコミュニティに参加していました。自分がいたところは公募主体で、意見交換したり、気の合う参加者と読み合いをしたりという感じです。リアルまたはSNSなどで仲良くなったメンバーを通じて交流のできるフォーラムに参加するという形式でした。

最近は、フォーラムよりもDiscordなどのアプリを使ったコミュニティ(グループ)が多いように思います。

他にも次のようなコミュニティがあります(自分は未参加。見聞きした情報です)。

例えば、有名なコミュニティサイトである「作家でごはん!」さん。サイトがあって、誰でも参加できるコミュニティサイトです。

ほかにも、なんらかのコミュニティサイト内に、創作者に関するスレッドが立つことがあるようです(たとえば文学フリマで合同本を出す企画が進んだり、作家志望者同士で交流したりということがあるらしい)。

あとは、なろうやカクヨムで仲良くなり、外部サイトでコミュニティやグループを築くというケースも多いように思います。

②SNSなどで仲良くなる(グループ)

SNSやコミュニティを通じて、仲良くなった人だけでグループを組むという形式です。アプリやDMグループを使って仲間内でやりとりをするのが多いように思います。

③SNSなどで仲良くなる(個人)

SNSやコミュニティを通じて、仲良くなった人に読んで貰うというケースです。個人対個人の付き合いが多いです。


コミュニティとグループの違いは明確ではないですが、今回は次のようなイメージで使っています。
コミュニティ:人数が比較的多い。話題ごとに複数のスレッドがあるようなイメージ。
グループ:人数が少なめ。アプリやSNSのDMグループで会話するイメージ。

それでは、各グループについて管理人が知る情報をまとめていきます。管理人の知らない世界もあるかと思います。情報には偏りがあることをご承知の上で参考にしてください。

コミュニティに所属してた頃に思ってたこと

必要なもの
・ある程度のコミュ力(テキストコミュ力)が必要
・自分から動くこと、交流することで広がる世界だと思う
・人の作品に対しては守秘義務の意識を持つ

感想を書くとき
・作品に対する批評は、必ず「褒め」を入れること(批判ばかりでは貰ったほうも辛い)
・親しくない人への感想では、「ここがダメ」というより、「ここが引っかかった(共感できなかった)ので、ここを工夫したらもっとよくなると思う」という文脈にすると、相手は受け入れやすい(ことが多い気がする)。もちろん、気心が知れた相手で(相手がそれで大丈夫な人で)あれば、「ここがダメ」の直球でいいと思う。
・できるだけ丁寧に書く

感想を貰うとき
・「批判」こそありがたいものとして自身を見直したほうがいい
・かといって、あまりに受け入れられない「批判」はスルーすることも大事
・はっきり「感想がほしい」と言わず、態度や雰囲気でクレクレするのはやめよう。直球でいったほうが、読める人が「読みます」と応えてくれる率は高い。

入りにくいかもしれないが、感想がほしいなら勇気をもとう
・ハイワナビがゴロゴロいる世界なので、実績がないと勇気がでないとは思います(自分は昔そうだった)。でも自分がコミュニティで知り合ったハイワナビ(複数)は、とくに相手の実績を気にしてなかった気がします。
・募集側もとくに気持ちが強いわけではないので、「参加したいです」の申し出は心から嬉しいと思います(だれも参加してくれなかったらどうしようと思いながら募集しているはず。参加したいと申し出たとき、ものすごく喜ばれた経験あり)。

こういう人がいるコミュニティ(グループ)はめんどくさい
現実社会とあまり変わらないかもしません。
・好き嫌いの激しい人がいる(コミュニティの場合はどうしても階層ができてしまうので、上位にこのタイプがいると面倒です)
・メンバーが受賞、最終、上位進出したことを妬み、それを表に出す(表に出さなければなんの問題もなし)
・人が去って行くことが我慢ならない(去る者追わずのほうがうまくいく)
・秘密を守れない人(おもに創作や批評・感想において)

その他
・ハイワナビには読める人が多い(書ける人はそれなりに読める)
・自分の作品はよく見えるので、自分の評価はあてにならない
・自分の欠点には自分では気づきにくい
・公募は相性もあるので、自分に合った賞を見つけることも大事(ただし、数カ所に出してどこも一次を通らないなら、自作を反省したほうがいい)

①コミュニティ的な公募グループ

入り方

・SNSでたまに募集されている
・SNSやリアルの友人から教えてもらう
・オープンなコミュニティサイトは検索でヒットする

メリット

コミュニティは人数が多いところが多いため、いろんな方との出会いがあります。

・気の合う仲間がいる確率が高い。
・同じジャンルの仲間がいる確率が高い。
・たくさんの公募作品が読める。
・さまざまな角度から意見をもらえることが多い。
他者の批評を見ることで、自身の批評力を認識できる。また、多くの人がやりがちなダメポイントがわかる。
厳しい批評を率直に述べてくれる人がいると、とても勉強になる。
賞の上位選考常連、最終選考経験者がいることもある。

※なろうやカクヨムなどの投稿サイト絡みのコミュニティの場合
・読んでもらえる(ポイントや感想をもらえる)。
・コミュニティ内で宣伝できる。

デメリット

気の合う仲間が見つかるかは自分次第(テキストコミュ力次第)
・他者に攻撃的な人がいる確率も高め。スルースキルが要求される。
・厳しい意見をぶつけてくる相手もいるため、読み合いに提出するなら心の強さが必要
・メンバーのレベルがまちまちで、読み合いしてもタメにならないこともある。
・自分の作品に絶対の自信を持っている方の場合、批判的なことをいうと態度が豹変することもある。
・コミュニティによっては盛り上がりに欠け、閑散としていることもある。

※なろうやカクヨムなどの投稿サイト絡みのコミュニティの場合
・ポイント(星)入れ、感想書きが半強制化することがある。
・ポイント(星)、感想にからんで揉めることがある。
・なんらかの圧(空気感)が強く、なじめないことがある。
・カクヨムのコンテストなどポイント重視の場合は、メンバーの気が立っていることもある。
・規約違反をするメンバーがいることもある。

管理人の経験談

自分に合ったグループに入るととても勉強になります。

自分が参加したあるコミュニティはかなり理想的だったと思います。まず意見交換したり、新人賞について情報交換ができます。読み合い会は、募集があったり、気の合う仲間で個別に開いたりという感じです。おもにテキストで感想(意見)を送りあっていました。

ちなみに、自分が入っていたところは人数はそこそこですが、フォーラムの管理者を含む数名が賞の上位選考常連でした(最終経験者もいたし、後にデビューした方もいる)。レベルの高い作品が読み合いに出てくる機会が多く、とても勉強になりました。

賞に落ちて凹んで騒ぐ方、自作に自信を持っていて批判的な意見をいうと機嫌が悪くなる方、他人の意見を受け入れられない方もいらっしゃいました。ただ、メンバー同士が不穏になっても、他メンバーはスルーが徹底できていたので、コミュニティが荒れることはありませんでした。

なお、現在はすでに閉鎖されています。

②SNSなどで仲良くなる(グループ)

入り方

・①のコミュニティで仲良くなった人たちで外部に作る。
・SNSで仲良くなった人から声をかけられる。
・SNSで仲の良い人が「仲間がほしい」系のことを呟いているときに同意を表明する。
・リアルの友人から紹介される。
・創作系の教室などで仲良くなった人から紹介される(または教室仲間で作る)。
・グループがあることを知っているのであれば、仲良くなって、それとなく参加を希望する(拒否されても折れない強さが必要)。

待ちの姿勢だと難しいです。自分から積極的にからんでいくことが大事です。どうしても仲間がほしい場合は、自分が主となって動くとよいかもしれません。投稿仲間を求めている方は多いです。

ただ、中にはその手の交流を嫌う人もいるため、突然DMを送りつけるなどはやめましょう。

まずは「読み合いをしたいのですが」「○○ジャンルの人でスペースしませんか?」といった投稿をして、賛同者と交流を持つところからはじめるとよいかもしれません。

メリット

・人数が少ないため、仲良くなると気心が知れて楽。
・同ジャンルの人で集まれることが多い。
同レベルの書き手(読み手)が集まることが多く、ものすごく勉強になる。
・プロットなどを出してくる人もいて勉強になる。
他者の批評を見れるので、自身の批評力を認識できる。
他者への批評でも、自作にいかせる部分が多い。

※なろうやカクヨムなどの投稿サイト絡みのコミュニティの場合
・読んでもらえる(ポイントや感想をもらえる)。

デメリット

・仲良くなると抜けにくい。
・盛り上がらないときは地獄。
・わりと自然消滅しがち。
閉鎖的なところが多く、入るのが難しい。

※なろうやカクヨムなどの投稿サイト絡みのコミュニティの場合
・ポイント(星)入れ、感想書きが半強制化することがある。
・ポイント(星)、感想にからんで揉めることがある。
・なんらかの圧(空気感)が強く、なじめないことがある。

管理人の経験談

自分は①のコミュニティで仲良くなった人たちとSNSでグループを作っていました。けっこう長く続いたと思います。SNSなどを通じて仲良くなった人を誘ったり、作品を読み合い(交換)したいという人を誘ったりで、メンバーを新陳代謝しつつ続いた記憶。

メンバーは、書き手としての力はけっこう差があったのですが(ちなみに自分は低いほうだった)、読む力は同じくらいな印象です。的確な批評ができる人が多く、表立って揉めたことはありません。裏ではそれなりにあったかもしれませんが、精神的に大人な人が多くトラブルになったことはなかったです。

③SNSなどで仲良くなる(個人)

入り方

・SNSやコミュニティで「読み手募集」が出たときに応募。
・SNSやコミュニティで「読み合い募集」が出たときに応募。
・リアル、コミュニティ仲間、SNSなどで仲良くなった人から頼まれる。

読み手募集:募集した人の作品に対し、読み手が批評を送るケース。だいたい複数の読み手が応募してくるので、募集した人は一度に複数の批評を手に入れることができる。読み手の間での交流はないことが多い。
読み合い募集:作品を交換して批評しあうケース。

メリット

・1対1なのでいろんな意味で気持ちが楽。
批評を送ることで、相手が読み手を引き受けてくれることもある。
・ハイワナビが募集していることもあり、高レベルの作品を読めることがある。

デメリット

他の人の批評を読めないので、自分の批評が正しいのか判断できない。
・相手との相性が如実に出る。
・第三者の目がないため、ものすごく攻撃的な批評をする人が稀にいる(と察するなにかがあった)。
・逆に、募集した人が意見を受け入れず逆上することも稀だがある(と察するなにかを見た)。

管理人の経験談

最近は全然やってないのですが、以前はけっこうやっていました。ごくまれに関係が続くこともありますが、ほとんどは一回切りです(もとから交流が深い場合をのぞく)。

感想を送ると、ほとんど方から「こちらも作品を拝見して感想を送ります」といった返信がきていました(自分が公募垢で活動していた頃の話)。見て貰ったのでお返しをしますというわけです。相性のよい方と交流が続くと、とても勉強になりますし、励みになりました。

なお、1対1で遣り取りをする場合、第三者の目がありません。攻撃的な批評をする方も極々稀にいるようです。あまりにも納得できない場合はスルーすることも大事です。

まとめ

どれも一長一短あります。

入りやすいのは①のコミュニティですが、批評をもらいたければ③の個人でのやりとりが早いです。

ただ、もっとも勉強になるのはグループで行う読み合い会です。「人の批評が聞ける」という点が大きいです。同時に、「批評に対して、他者からの賛同、または否定がある」ため、批判が正しいかそうでないかが客観的にわかります。

具体的に説明しましょう。Aの作品に、B、C、Dの三人が批評をするというグループを行うとします。

Aの作品テーマ「都会で結婚間近だった女性が婚約者を奪われ、地元(田舎)に帰って再生するまでを明るく描いたエンタメ。」に対し、Bが「再生する物語はいいとして、あまりにも主人公に都合のいい展開が多い。結局イケメンと出会っていい感じで終わられると、べつに田舎をもってくる意味がないと思う」と発言します。

Aからすると、「でもシンデレラストーリーが好きな人は多い。地元の仲間に支えられたことで立ち直ったことで、明るくて自然体の女性になったから、イケメンからも気持ちを寄せられるわけで……」と納得がいきません。

こうなったとき、残りのC、Dの意見を聞けるのは大きいです。もし、C、DがBの意見を支持するなら、Aは「ご都合主義になっているのか」と自作を省みることができます(多数決でBの意見が正しいと考える必要はありません。あなたの作品なので、あなたの意思が大事です。ただ、多くの読者にとってご都合主義に見えている可能性があることを理解しましょう)。

逆に、C、Dが「自分はBのようにご都合主義には感じなかった」ということもあるでしょう。この場合、Aは「自分の狙いはある程度うまくいっている。でも、Bがいうようにご都合主義の部分がないか見直しのときにチェックしよう」と前向きに捉えられます。

このように複数人で同時に意見交換できる場がもっともオススメです。ただ、同レベルの読み手を複数名揃えるのはかなり難しいと思います。

あまり反応はないと思いますが、フォーラムに募集板を作成しています。ご活用ください。
※ご自分の責任においてご使用ください。トラブル、不利益について管理人は負いかねます。